問95 | 自転車事故を補償する保険は、どのような保険がありますか。(Web版限定Q&A) |
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- 答え
- 自転車の事故に備える保険としては、他人にケガをさせたり、他人のモノを壊したりして法律上の損害賠償責任が発生した場合に備える「個人賠償責任保険」と、自分がケガをした場合に備える「傷害保険」があります。
自転車による事故であっても、死傷者を出すような重大な事故につながる可能性があります。事故を起こさないように安全運転を心がけることが重要ですが、どんなに注意していても、いつ起こるか分からないのが交通事故です。万が一のときのために自転車事故を補償する保険で備えておくことが大切です。
自動車には「強制保険(自賠責保険)」がありますが、自転車事故に備えるためには自らが任意で保険に加入する必要があります。
自動車事故 | 自転車事故 | |
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損害賠償に備える保険(強制加入) | 自賠責保険 | × |
損害賠償に備える保険(任意加入) | 任意の自動車保険 | 個人賠償責任保険など |
「個人賠償責任保険」は、個人またはその家族が、日常生活で誤って他人にケガをさせたり他人の物を壊したりして、損害賠償金や弁護士費用などを負担した場合の損害を補償する保険です。自転車の運転で他人にケガをさせてしまった場合でも支払いの対象になります。(「問92」参照)
「傷害保険」は、ケガをした結果、入院・通院をしたり死亡した場合などに備えるための保険です。自転車による転倒など、思わぬ事故によって運転者に生じたケガも支払いの対象になります。(「問70」参照)
保険会社によっては、「個人賠償責任保険」と「傷害保険」の両方をパッケージにして販売している場合もありますので、詳しくは保険会社または代理店に問い合わせることが必要です。
このほか、自転車安全整備店で自転車を購入したり、点検整備を受けると付帯される「TS(Traffic Safety)」マーク付帯保険」があります。この保険は、自分がケガをした場合の傷害保険と他人にケガをさせた場合の賠償責任保険がセットになっており、自転車そのものに付けられている保険なので、誰が乗っても補償が適用されます。ただし、補償期間は1年で、補償には限度額があるので注意が必要です。
対象 | 事故の相手 | 自分 | 備考 | |
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保険の種類 | 生命・からだ | 財産 | 生命・からだ | |
個人賠償責任保険 | ○ | ○ | × | 各損害保険会社で取扱う商品 |
傷害保険 | × | × | ○ | 各損害保険会社で取扱う商品 |
TSマーク付帯保険 | ○ | × | ○ | 自転車安全整備店で購入または点検整備を行い基準に合格した自転車に貼付される商品(保険期間1年間) |
※このQ&AはWeb版限定のQ&Aです。