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からだの保険・他 / 医療保険

問89

医療保険を契約する際のポイントを教えてください。

答え
医療保険を契約する際の主なポイントは、次のとおりです。これらのポイントについて検討・確認し、ニーズにあった商品を選んで契約することが大切です。
1. 商品構成
2. 補償内容
3. 給付内容
4. 保険期間
5. 保険料

医療保険で必要とされる補償は、契約者や被保険者の年齢、家族構成および収入などにより異なってきますので、自分自身のニーズを踏まえて商品を選んで契約することが大切です。

医療保険を契約する際のポイントは、次のとおりです。

1.
商品構成
医療保険(単品商品)を新たに契約するのか、契約済みの保険に医療保険特約を追加するのかを検討する必要があります。一般的には、医療保険を新たに契約するよりも特約を追加した方が保険料は割安ですが、特約を追加した場合は、その後、本体の契約を解除(解約)すると特約の補償も消滅してしまうので注意が必要です。
2.
補償内容
必要な補償は含まれているか、反対に、無駄な補償が含まれていないかを確認する必要があります。入院保険金と手術保険金以外の補償をオプションにしている商品もあるので、補償内容の取り外しが可能かどうかを確認したうえで、ニーズにあった商品を選択することが必要です。
3.
給付内容(主として入院保険金をチェック)
(1)
入院保険金は、入院して何日目から支払われるのかを確認する必要があります。短期入院は貯蓄で対応するなどの判断も必要です。
(2)
1入院あたりの限度日数は何日なのか、また、通算入院の限度日数は何日なのかを確認する必要があります。保険料が割安な商品は、これらの日数を短期に設定している傾向があります。
(3)
入院保険金日額は、十分な金額を選んでいるのか、反対に、高すぎる金額を選んでいないかを確認する必要があります。貯蓄のほか、「公的医療保険(健康保険など)における高額療養費制度」(「公的医療保険(健康保険など)における高額療養費制度」参照)などによる払い戻しや、公的医療保険(健康保険など)の中に用意されている傷病手当金による休業補償などを念頭に入れた判断も必要です。また、年齢や家族構成によって、必要な補償金額は変化していきますので、必要に応じて見直すことが大切です。
(4)
手術保険金は、保険金の支払い対象となる手術について確認する必要があります。例えば、へんとう腺、外耳炎、切れ痔などの手術で入院した場合には、入院保険金は支払われるものの、手術保険金は支払いの対象外であったり他の手術に比べて少額の支払いになるといった商品もあります。また、例えば、ファイバースコープ(内視鏡)やカテーテル(医療用の中空の柔らかい管)を使った手術など、医療技術の進歩によって登場した新しい手術の取扱い(具体的な支払額など)も、事前に確認することが大切です。
4.
保険期間
補償が必要となる期間をカバーできているのかを確認する必要があります。保険期間の設定方法が定期型の商品であれば、高齢になると更新できない場合もありますので、何歳まで更新することが可能になっているかを事前に確認することが大切です。
5.
保険料
(1)
保険期間の設定方法が定期型の商品の場合は、更新後の保険料が高くなることがあるため、更新後の保険料がいくらになるかを確認するとともに、支払いに無理がないかを検討する必要があります。
(2)
終身型の商品で保険料払込期間も終身方式の場合(注)は、退職後の年金生活に入ってからも支払える金額なのかを検討する必要があります。契約した当初と老後では保険料負担の重さが異なる点に注意が必要です。

注 終身型の医療保険については、保険料の払込みを終身(死亡時)まで行う商品のほかに、高齢になってからの保険料負担を軽減させるため、一定の年齢に達すれば保険料の払込みを終了できる商品があります。この場合、例えば60歳で保険料の払込みが終了になったとしても、保険の補償は終身(死亡時)まで継続されることになります。ただし、払込期間中の保険料は、終身(死亡時)まで払込みを行う商品に比べると高く設定されています。

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