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からだの保険・他 / 医療保険

問84

ガン保険は、どのような保険ですか。

答え
ガン保険は、補償の対象をガンに絞った医療保険の一種です。病気を総合的に補償する医療保険に比べ補償範囲をガンに絞っているため、保険料が安くなることがあります。

わが国における主な死因別の死亡者数割合(厚生労働省調査)によると、ガンで亡くなる方が約3割となっており、死因のトップになっています。医療保険でもガンは補償の対象になりますが、入院保険金の支払日数などには制限があり、他の病気と比べて長期間の治療を要する傾向があるガンに対しては、必ずしも十分な補償であるとはいえません。このような制限を緩和した商品がガン保険です。
ガン保険が医療保険とは別に単独で販売されているのは、ガンによる死亡率が高いことや、入院・治療が長期間に及んでその結果として治療費用が高額となるおそれがあるため、ニーズが高くなっていることがあげられます。

ガン保険で支払われる主な保険金は、次のとおりです。

保険金の種類 内 容 支払われる金額
診断保険金
(給付金)
ガンと診断確定された際に一時金が支払われます。ガンと診断されれば何度でも支払われる商品が多くなっていますが、2回目以降の支払いについては前回より一定期間(例:2年間)経過していることなどの条件を設定している場合もあります。 契約時に設定した一定額
入院保険金
(給付金)
ガンで入院したときに保険金が支払われます(ガン保険の入院保険金は、医療保険の疾病入院保険金とは異なり、入院日数に限度が設定されていないことが特徴になっています。)。 入院保険金日額×入院日数
手術保険金
(給付金)
ガンで手術をした場合、手術の種類に応じて保険金が支払われます。原則何度でも支払われる商品が多くなっていますが、手術の種類によっては支払回数に制限を設定している場合もあります。 入院保険金日額×所定の倍率
(手術の種類に応じた倍率(10倍、20倍、40倍など3つ程度に分けた倍率)を設定していることが多いですが、一律10倍や20倍としている場合もあります。)
通院保険金
(給付金)
ガンで所定の日数以上入院し、退院後に通院しなければいけない場合に支払われます。なお、入院前の通院についても支払う商品もあります(ガン保険の通院保険金は、入院保険金とは異なり、通院日数に限度があります。)。 通院保険金日額×通院日数

ガン保険の中には、上皮内ガンなどの初期段階のガンについては、補償対象外としたり保険金の減額対象とする商品もありましたが、これらのガンも他のガンと同様の補償を行う商品が多くなっています。

ガン保険では、主として次のような場合には、保険金が支払われません。

1.
ガン保険の契約前にガンと診断確定されている場合
2.
保険期間の初日から90日目まで(待機期間)にガンと診断確定された場合

なお、ガン保険は医療保険と同様に保険期間の設定方法により定期型と終身型があります。終身型は契約の更新がないため保険料は契約時から一定ですが、定期型は更新時には年齢に応じて保険料が上がっていくのが一般的となっています。

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